地蔵岳(じぞうがたけ、標高2,764m)は山梨県韮崎市と南アルプス市にまたがる日本三百名山のひとつで、鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)の北端をなす花崗岩の峰。
山頂にそびえる高さ数十mの巨大な岩塔「オベリスク」が最大の見どころで、甲府盆地や中央本線の車窓からもそれと分かる鳳凰山の象徴である。一般的なのは青木鉱泉からドンドコ沢を登り鳳凰小屋を経て地蔵岳に立つルートで、登り応えのある中〜上級コース。公共交通では韮崎駅から夏山シーズンの登山バスかタクシーで青木鉱泉へ入る。
登山口は青木鉱泉(韮崎市・標高約1,100m)で、ここからドンドコ沢沿いに南精進ヶ滝・鳳凰ノ滝・白糸ノ滝・五色ノ滝の四つの滝を見ながら鳳凰小屋まで登り、小屋から賽の河原を経て地蔵岳に至る。青木鉱泉から地蔵岳までは標高差約1,660mと大きく、健脚なら日帰りも可能だが、鳳凰小屋に1泊する1泊2日が一般的で安全。
ドンドコ沢は滝沿いの急登で、増水時や霧の日は道迷いに注意する。尾根を歩きたい場合は御座石温泉から燕頭山を経るルートが沢より道が分かりやすい。鳳凰小屋(完全予約制・℡0551-27-2466)は2024年に建て替えられ営業中。適期は7月上旬〜10月上旬で、稜線の白砂とハイマツ、オベリスクの眺めが美しい。
登山口までのアクセス
1.【行き】韮崎駅 → 青木鉱泉(登山口)
拠点はJR中央本線の韮崎(にらさき)駅で、駅前ロータリーから夏山シーズン限定の「鳳凰三山登山バス」(茅ヶ岳観光バス)に乗り、青木鉱泉で下車する。このバスは2026年は6月20日〜10月12日の土日・祝日のみの完全予約制(前日締切・定員18名・℡0551-25-6262)で、平日や運行期間外は走らない。平日や運行期間外はタクシーで青木鉱泉へ入る(後述)。
バス時刻表①:韮崎駅 → 青木鉱泉(鳳凰三山登山バス・往路)
| 韮崎駅 発 | 青木鉱泉 着 |
|---|---|
| 7:10 | 8:00 |
| 9:10 | 10:00 |
タクシー:平日・運行期間外は韮崎駅から青木鉱泉までタクシーを使う(約21km・約45分・概算8,500円前後)。韮崎タクシー℡0120-69-2235、甲斐タクシー℡0120-280-255。登山者同士の相乗りが割安。マイカー:青木鉱泉に有料駐車場(1日800円)。中央道韮崎ICから約40分、終盤はダート林道。
参考:[鳳凰小屋 アクセス(登山バス時刻)]
2.【帰り】青木鉱泉(登山口) → 韮崎駅
下山後は青木鉱泉から鳳凰三山登山バスの韮崎駅行きに乗る(青木鉱泉発→韮崎駅着、所要約50分)。復路も運行は土日祝のみで最終は青木鉱泉15:45発のため、これを逃すとタクシー(要予約)になる。地蔵岳からの長い下りに時間がかかるので、最終便の時刻に余裕を持って行動する。
バス時刻表②:青木鉱泉 → 韮崎駅(鳳凰三山登山バス・復路)
| 青木鉱泉 発 | 韮崎駅 着 |
|---|---|
| 13:45 | 14:35 |
| 15:45 | 16:35 |
タクシー:運行期間外や平日は青木鉱泉でタクシーを呼ぶ(電波が弱いため事前予約が確実)。韮崎タクシー℡0120-69-2235ほか。
参考:[鳳凰小屋 アクセス(登山バス時刻)]
登山ルートと安全上の注意
ルート:青木鉱泉 → ドンドコ沢(四つの滝)→ 鳳凰小屋 → 賽の河原 → 地蔵岳(オベリスク)。青木鉱泉から鳳凰小屋まで登り約5〜6時間、小屋から地蔵岳まで約1時間。標高差約1,660mと大きく、鳳凰小屋泊の1泊2日が一般的(健脚は日帰り可)。下山に御座石温泉(燕頭山尾根)を使う周回も人気。
アクセス・バス:韮崎駅から鳳凰三山登山バス(往路 韮崎駅7:10発→青木鉱泉8:00着)。土日祝のみの完全予約制で、平日・運行期間外はタクシーを使う。
オベリスク:山頂の巨大岩塔は基部までは登山道で行けるが、頂部は岩登りの技術が必要で滑落事故もあるため一般登山者は基部まで。周辺の白砂(賽の河原)は滑りやすい。
ドンドコ沢:滝沿いの急登で、増水時・霧の日は道迷いに注意。最新の登山道状況は鳳凰小屋(℡0551-27-2466)で確認する。
季節・装備:適期は7月上旬〜10月上旬。森林限界上の稜線は風雨・落雷・寒さに備え、地形図とコンパス(GPS)、雨具、防寒着を携行する。クマの生息域のため熊鈴を携行する。
緊急時:遭難・事故時は110番(警察)・119番(消防・救助)へ。
・韮崎市役所 0551-22-1111 / 韮崎警察署 0551-22-0110
Photo by Koda6029 / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0



コメント