赤岩岳
赤岩岳は長野県、北アルプス南部の常念山脈に位置する標高2,769mの山です。日本百高山の一つで、燕岳から槍ヶ岳へ続く「表銀座」縦走路の、大天井岳と西岳の間にそびえます。縦走路は山頂の東面を巻いて通るため、山頂を踏む登山者は少なく、槍・穂高を望む静かなピークです。
⚠ 赤岩岳の山頂へは正規の登山道が無い/表銀座は上級縦走路(2026年シーズン)
- 表銀座の縦走路は赤岩岳の山頂を巻いて東側を通過します。三角点のある山頂へは正規の登山道が無く、南東側から崩れやすい急斜面を直登し、山頂直下で約10mのハイマツ漕ぎを伴う危険なルートです。落石・スリップに十分注意し、無理はしないでください。赤岩岳は単独の登山口を持たず、表銀座を縦走する途中で立ち寄る山です。
- 表銀座縦走路は合戦尾根の急登・森林限界上の長い稜線・喜作新道の岩場(切通岩の鎖・鉄ハシゴ)を含む上級ルートで、山小屋に1〜2泊する行程です。日帰りはできません。
- 登山適期は7月上旬〜10月上旬。それ以外は積雪・凍結があり、稜線は強風と急な天候悪化に注意してください。
*時刻表最終確認日:2026年06月14日
登山口へのアクセス方法
1.【行き】穂高駅 → 中房温泉(燕岳登山口)
登山口 = 中房温泉の燕岳登山口(標高約1,450m)。
JR大糸線の穂高駅前より南安タクシーの「中房温泉行き 定期バス」に乗車し中房温泉下車。燕岳登山口はバス終点です。
乗車時間 : 約55分
運賃 : 1,500円
運行期間 : 例年4月下旬〜11月上旬の所定の日
運行日ごとにA運行・B運行・C運行の3区分があり便数が異なります。A運行日は早朝5:15便を含む便、C運行日は午前便が運休し始発が11:10となります。当日がどの運行区分かは、必ず南安タクシー公式の運行日カレンダーで確認してください。
バス時刻表穂高駅 → 中房温泉(A運行日)
| 穂高駅発 | 中房温泉着 |
|---|---|
| 4:30 | 5:25 |
| 5:15 | 6:10 |
| 6:40 | 7:35 |
| 8:25 | 9:20 |
| 11:10 | 12:05 |
| 12:55 | 13:50 |
| 14:50 | 15:45 |
バス時刻表穂高駅 → 中房温泉(B運行日)
| 穂高駅発 | 中房温泉着 |
|---|---|
| 6:40 | 7:35 |
| 8:25 | 9:20 |
| 11:10 | 12:05 |
| 12:55 | 13:50 |
| 14:50 | 15:45 |
バス時刻表穂高駅 → 中房温泉(C運行日)
| 穂高駅発 | 中房温泉着 |
|---|---|
| 11:10 | 12:05 |
| 12:55 | 13:50 |
| 14:50 | 15:45 |
参考:[南安タクシー 中房温泉行き定期バス(運行日カレンダー)]
2.【行き】竹橋駅 → 中房温泉(夜行バス)
東京方面からは毎日あるぺん号「燕岳・常念岳・蝶ヶ岳」が利用できます。地下鉄東西線竹橋駅(毎日新聞社西口)で乗車し、燕岳登山口・中房温泉で下車します(完全予約制)。
竹橋駅 23:00 発(22:45集合)→ 燕岳登山口・中房温泉 5:30〜6:00頃着
乗車時間 : 約6〜7時間(夜行)
運賃 : 8,800円〜(時期・座席により変動・要予約)
詳細:[毎日あるぺん号 燕岳・常念岳・蝶ヶ岳]
3.【帰り】中房温泉 → 穂高駅
中房温泉より南安タクシーの「穂高駅行き 定期バス」に乗車し穂高駅で下車します。表銀座の縦走は長いため、復路バスの時刻に余裕をもって行動してください。東京方面へは中房温泉から毎日あるぺん号で新宿駅西口へ戻ることもできます(完全予約制)。
乗車時間 : 約55分
運賃 : 1,500円
運行期間 : 例年4月下旬〜11月上旬の所定の日
バス時刻表中房温泉 → 穂高駅(A・B運行日)
| 中房温泉発 | 穂高駅着 |
|---|---|
| 9:00 | 9:55 |
| 10:45 | 11:40 |
| 12:35 | 13:30 |
| 14:15 | 15:10 |
| 16:15 | 17:10 |
バス時刻表中房温泉 → 穂高駅(C運行日)
| 中房温泉発 | 穂高駅着 |
|---|---|
| 12:35 | 13:30 |
| 14:15 | 15:10 |
| 16:15 | 17:10 |
参考:[南安タクシー 中房温泉行き定期バス(運行日カレンダー)]
4. 赤岩岳の登頂ルート・核心部・コースタイム
赤岩岳の起点は中房温泉です。合戦尾根を登って燕岳・燕山荘へ、表銀座縦走路を大天井岳(大天荘・大天井ヒュッテ)まで進み、喜作新道をたどって赤岩岳に至ります。
● 表銀座縦走ルート
中房温泉 → 合戦尾根 → 燕山荘 → 大下りの頭 → 切通岩 → 大天荘(大天井岳)→ 大天井ヒュッテ → 赤岩岳 → ヒュッテ西岳 →(東鎌尾根経由で槍ヶ岳へ)。喜作新道は1921年に猟師・小林喜作が開いた道で、切通岩には鎖と鉄ハシゴがあり、喜作レリーフ付近は足元が切れ落ちています。
● 赤岩岳の山頂(上級者向け・自己責任)
表銀座の登山道は赤岩岳の山頂を踏まず東面を巻いて通過します。三角点のある山頂へは正規の登山道が無く、南東側から崩れやすい急斜面を直登し、山頂直下で約10mのハイマツ漕ぎを伴う危険なルートです。落石・スリップのリスクが高く、悪天時は近づかないでください。
主な区間の標準コースタイム(夏季・無雪期の目安)
- 中房温泉 → 合戦尾根 → 燕山荘 : 約5時間(登り 標高差約1,250m)
- 燕山荘 → 大下りの頭 → 大天荘(大天井岳) : 約3時間
- 大天荘 → 大天井ヒュッテ → 赤岩岳 → ヒュッテ西岳 : 約2時間30分
展望
赤岩岳周辺の稜線からは、槍ヶ岳・穂高連峰の鋭い岩稜が間近に迫り、燕岳・大天井岳から立山・後立山連峰まで見渡せます。縦走路が山頂を巻くため、山頂に立つ登山者は少なく、静かに大展望を楽しめます。
推奨プラン(2泊3日・表銀座縦走)
- 1日目:穂高駅 → 中房温泉 → 合戦尾根 → 燕山荘(泊)
- 2日目:燕山荘 → 大天井岳 → 赤岩岳 → ヒュッテ西岳 または 大天井ヒュッテ(泊)
- 3日目:来た道を中房温泉へ下山、または東鎌尾根で槍ヶ岳・上高地へ縦走
山中1〜2泊が前提で、日帰りは不可能です。
5. 山小屋・緊急連絡先
表銀座の山小屋(いずれも要予約)
- 燕山荘(燕岳直下):表銀座入口の拠点。予約 0263-32-1535
- 大天荘・大天井ヒュッテ(大天井岳直下/稜線上):赤岩岳に最も近い宿泊地。予約 0263-83-5810
- ヒュッテ西岳(西岳直下):赤岩岳から槍ヶ岳側の拠点。テント場併設。
稜線に水場はほとんどなく、飲み水は山小屋で購入します。2026年の営業期間・予約方法は各公式で必ず確認してください。
緊急連絡先
- 長野県警 山岳遭難・大町警察署:0261-22-0110
- 安曇野市役所:0263-71-2000
- 遭難・事故時:110番(警察)/119番(消防・救助)。登山届を必ず提出してください。
Photo by Alpsdake
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