小河内岳
小河内岳(おごうちだけ、標高2,802m)は長野県と静岡県の境にそびえる南アルプスの峰で、三伏峠の南に連なる稜線上に位置する日本百高山のひとつ。
山頂直下に小河内岳避難小屋が立ち、塩見岳・荒川三山・富士山を望む大展望が広がる。烏帽子岳・前小河内岳を経て歩く花と展望の稜線で、訪れる人も少なく静か。一般的なのは鳥倉登山口から三伏峠小屋に泊まり、烏帽子岳・前小河内岳を越えて小河内岳を往復する1泊2日のルート。公共交通では鳥倉登山口まで夏季の登山バスで入る。
起点は鳥倉登山口(標高約1,790m)で、三伏峠(三伏峠小屋)まで約3時間、そこから烏帽子岳・前小河内岳を経て小河内岳まで約2時間10分。鳥倉登山口から小河内岳まで約5時間15分で、三伏峠小屋に泊まれば日帰り圏内の1泊2日が一般的。三伏峠から小河内岳までは森林限界上の伸びやかな稜線で、お花畑と塩見岳・荒川三山の展望が続く。
三伏峠小屋(標高約2,580m・完全予約制・予約℡0265-39-3110〔7:00〜17:00/19:00〜20:00〕・テント場あり)を拠点にする。山頂直下には小河内岳避難小屋があり、夏山シーズンの一部期間は管理人が在駐し、それ以外は避難小屋として開放される。適期は7月中旬〜9月。三伏峠から塩見岳側(本谷山・塩見小屋方面)は別ルートで、本記事の対象外。
登山口までのアクセス
1.【行き・帰り】伊那大島駅 ⇄ 鳥倉登山口(南アルプス登山バス・夏季)
登山口の鳥倉登山口へは、JR飯田線の伊那大島駅から伊那バスの「南アルプス登山バス 鳥倉線」で約1時間50分。このバスは夏山シーズンのみの季節運行で、2026年(令和8年度)の運行期間は7月18日(土)〜8月30日(日)。運行期間外や始発前に入る場合は、伊那大町・松川IC方面からのタクシー利用や前泊が必要。鳥倉登山口の手前にある鳥倉ゲート(駐車場)からは林道を歩く。
鳥倉線バス:伊那大島駅 ⇄ 鳥倉登山口(伊那バス・南アルプス登山バス)
| 区間 | 運行期間(2026年) | 所要 |
|---|---|---|
| 伊那大島駅 → 鳥倉登山口(往路) | 7月18日〜8月30日 | 約1時間50分 |
| 鳥倉登山口 → 伊那大島駅(復路) | 7月18日〜8月30日 | 約1時間50分 |
前泊・タクシー:バス運行期間外(9月〜6月)は公共交通でのアクセスがなく、伊那大島駅周辺からのタクシー(鳥倉ゲートまで)または前泊で対応する。マイカー:鳥倉ゲートに登山者用駐車場があり、満車時は越路ゲートからの歩きとなる。最新の運行・時刻・運賃は伊那バス公式で確認する。
参考:[伊那バス 南アルプス登山バス 鳥倉線]
登山ルートと安全上の注意
ルート(鳥倉登山口から三伏峠経由):鳥倉登山口 → 豊口山間のコル(約1時間10分)→ 塩川ルート合流点(約1時間20分)→ 三伏峠・三伏峠小屋(約35分)→ 烏帽子岳(約48分)→ 前小河内岳(約46分)→ 小河内岳(約35分)。鳥倉登山口から小河内岳まで約5時間15分で、三伏峠小屋に1泊する1泊2日が一般的。三伏峠に泊まれば、軽身で小河内岳を往復できる。
宿泊:三伏峠に三伏峠小屋(標高約2,580m・完全予約制・予約℡0265-39-3110・テント場あり)。小河内岳の山頂直下東側には小河内岳避難小屋があり、夏山シーズンの一部期間は管理人が在駐(食事・寝具は要確認)、それ以外は無人の避難小屋として利用できる。小規模なため混雑期は計画的に。
烏帽子岳・前小河内岳:三伏峠から烏帽子岳(約2,726m)へは展望のよい登り。烏帽子岳から前小河内岳・小河内岳へはハイマツとお花畑の稜線で、塩見岳・荒川三山・富士山を望む。アップダウンがあり、強風・落雷時は遮るものがなく注意。
小河内岳避難小屋:山頂直下にあり、360度の展望台。早朝の塩見岳・富士山の眺めが見どころ。水は三伏峠側で補給し、避難小屋の水場の有無は事前に確認する。
季節・装備:適期は7月中旬〜9月。残雪期・凍結期は本格的な装備と経験が必要。雨具・防寒着・ヘルメット・ヘッドランプ・多めの水を携行する。
緊急時:遭難・事故時は110番(警察)・119番(消防・救助)へ。
・長野県警察 山岳遭難 / 静岡県警察で最新情報を確認
Photo by Alpsdake / Wikimedia Commons, CC0
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