赤沢岳
赤沢岳(あかさわだけ、標高2,678m)は富山県立山町と長野県大町市の境にそびえる後立山連峰の峰で、日本百高山のひとつ。
種池山荘と針ノ木岳のちょうど中ほど、鳴沢岳とスバリ岳の間に立つ稜線上のピークで、山頂の真下を黒部ダムへ通じる関電トンネルが貫く。山頂からは黒部湖をはさんで立山・剱岳の大展望が広がる。一般的なのは扇沢から柏原新道を登り、種池山荘・新越山荘を拠点に鳴沢岳を越えて達するルート。公共交通では信濃大町駅から扇沢までバスで入り、柏原新道から登る。
起点は扇沢(標高約1,433m)で、柏原新道を登って種池山荘(標高約2,450m)へ約4時間〜4時間30分。種池山荘から岩小屋沢岳・新越乗越の新越山荘を経て鳴沢岳を越え、赤沢岳まで進む。種池山荘から赤沢岳まで約4時間、扇沢から赤沢岳まで片道約8時間30分。種池山荘か赤沢岳に最も近い新越山荘に1泊する1泊2日以上が一般的。
稜線の宿は種池山荘(2026年7月1日〜10月17日営業・テント場あり)と新越山荘(2026年7月15日〜9月26日営業)で、いずれも完全予約制(予約℡0261-22-1263〔10:00〜17:00〕)。柏原新道はよく整備された歩きやすい道だが標高差が大きく登りが長い。適期は新越山荘が営業する7月中旬〜9月で、それ以前は柏原新道上部の残雪に注意。針ノ木岳側からスバリ岳を越えて赤沢岳に至る縦走は岩稜の上級ルートで、本記事の主対象は柏原新道からのルート。
登山口(扇沢)までのアクセス
1.【行き】信濃大町 → 扇沢(登山口)
登山口の扇沢へは、JR大糸線の信濃大町駅からアルピコ交通・北アルプス交通の扇沢線バスで約40分。扇沢は立山黒部アルペンルートの長野側起点で、バスは春夏秋(2026年は4月15日〜11月30日)の毎日運行。信濃大町駅へは松本駅からJR大糸線で約1時間。柏原新道の登山口は扇沢バスターミナルから車道を少し下ったところにある。
バス時刻表①:信濃大町駅 → 扇沢(アルピコ交通・北アルプス交通/往路)
| 信濃大町駅前 発 | 扇沢 着 |
|---|---|
| 5:35(始発) | 6:15 |
| 17:10(最終) | 17:50 |
マイカー:扇沢には有料・無料の登山者用駐車場がある。大町温泉郷・扇沢の途中からも乗車できる。最新の時刻・運賃は扇沢線の公式時刻表で確認する。
参考:[アルピコ交通 扇沢線]
2.【帰り】扇沢(登山口) → 信濃大町
下山後は扇沢から扇沢線バスで信濃大町駅へ戻る(約40分)。扇沢発の信濃大町駅行きは始発7:05・最終17:55。柏原新道の下りは長く時間がかかるため、最終便に余裕を持って行動する。
バス時刻表②:扇沢 → 信濃大町駅(アルピコ交通・北アルプス交通/復路)
| 扇沢 発 | 信濃大町駅前 着 |
|---|---|
| 7:05(始発) | 7:45 |
| 17:55(最終) | 18:35 |
参考:[アルピコ交通 扇沢線]
登山ルートと安全上の注意
ルート(柏原新道・扇沢から):扇沢 → 柏原新道 → 種池山荘(約4時間〜4時間30分)→ 岩小屋沢岳 → 新越乗越・新越山荘(約2時間30分)→ 鳴沢岳 → 赤沢岳(約1時間50分)。扇沢から赤沢岳まで片道約8時間30分で、種池山荘または新越山荘に1泊する。赤沢岳からさらにスバリ岳・針ノ木岳へ進み、針ノ木雪渓を下って扇沢へ戻る周回(針ノ木サーキット)も人気だが、行程が長く健脚向け。
宿泊:稜線に種池山荘(標高約2,450m・2026年7月1日〜10月17日営業・テント場あり)と、赤沢岳に最も近い新越山荘(新越乗越・2026年7月15日〜9月26日営業)。いずれも種池山荘グループの完全予約制で、予約は℡0261-22-1263(10:00〜17:00)。新越山荘は営業期間が短いので、計画前に営業日を確認する。
柏原新道:種池山荘の主人・柏原氏が拓いたよく整備された道で、危険箇所は少ないが標高差約1,000mの長い登り。残雪期(〜6月頃)は上部の「アザミ沢」付近に雪が残り、滑落に注意。
稜線(種池〜赤沢岳):森林限界上のアップダウンが続く稜線で、鳴沢岳〜赤沢岳には岩場や痩せ尾根がある。遮るものがなく、強風・落雷・ガス(濃霧)時は注意し、視界不良時は無理をしない。赤沢岳の山頂直下を黒部ダムへの関電トンネルが貫いている。
季節・装備:無雪期の適期は7月中旬〜9月。標高2,600m級の森林限界上で朝晩は冷えるため、雨具・防寒着・帽子・手袋を携行する。ヘッドランプ・地図とコンパス(GPS)・十分な水と行動食も必須。
緊急時:遭難・事故時は110番(警察)・119番(消防・救助)へ。長野県警察・富山県警察が県境の本山域を管轄する。種池山荘・新越山荘で最新の登山道・気象情報を確認してから入山する。
Photo by Alpsdake / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
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