鷲ヶ岳
鷲ヶ岳(わしがたけ、標高1671m)は岐阜県郡上市と高山市にまたがる飛騨高地の山で、日本三百名山およびぎふ百山のひとつ。
第四紀の古い火山で、クマザサに覆われた山頂からは白山や北アルプスを望む。藤原頼保が大鷲を退治したという「大鷲伝説」が山名の由来で、西斜面には鷲ヶ岳スキー場・ゴルフ場・鷲ヶ岳温泉が広がるリゾートの山。登山は鷲ヶ岳高原ホテル裏手の桑ヶ谷ルートが代表で、一ぷく平を経て山頂まで登り約2時間・往復約3時間と手軽。岐阜県の山のグレーディングでも難易度は最も易しい部類。
登山口へは公共交通が乏しく、郡上八幡や高鷲からタクシー、またはマイカーでアクセスする。
登山口(鷲ヶ岳高原ホテル・桑ヶ谷林道)へは定期路線バスが通じておらず、長良川鉄道・郡上八幡駅や東海北陸自動車道の高鷲IC方面からタクシーまたはマイカーでアクセスする。桑ヶ谷林道は鷲ヶ岳高原ホテルから終点まで約3.5kmの未舗装の悪路で、ホテル前に駐車して林道を歩くか、状況により終点近くまで車で入る。冬季はスキー場として営業し、一般登山は積雪期を外す。最新の林道・宿・交通の状況は事前に確認する。
鷲ヶ岳の登山道は、桑ヶ谷ルート(鷲ヶ岳高原ホテル側)のほか、荘川町の一色川を遡るルート、北の立石キャンプ場からのルートがある。本記事では最も一般的で道標も整う桑ヶ谷ルートを中心に紹介する。適期は残雪が消える5月下旬〜11月上旬で、それ以外は積雪・林道閉鎖のため一般登山には適さない。
登山口までのアクセス
1.【行き・帰り】郡上八幡・高鷲 → 鷲ヶ岳高原(桑ヶ谷登山口)
登山口の鷲ヶ岳高原(桑ヶ谷ルート登山口)へは定期路線バスが通じていない。長良川鉄道の郡上八幡駅、または名古屋方面からの高速バスで高鷲IC・ひるがの高原方面まで入り、そこからタクシーまたはマイカーで鷲ヶ岳高原ホテルへ向かうのが基本。桑ヶ谷林道はホテルから登山口(終点)まで約3.5kmの未舗装路で、ホテル前に駐車して歩くか、路肩スペースを利用する。
名古屋から東海北陸自動車道で高鷲ICまで車で約2時間。タクシーは郡上八幡駅周辺や高鷲の事業者を事前予約する。下山後は鷲ヶ岳温泉で入浴できる。
参考:[鷲ヶ岳高原(鷲ヶ岳スキー場・ホテル)] / [郡上八幡観光協会]
鷲ヶ岳の登山ルートとコースタイム
ルート①:桑ヶ谷ルート(代表・往復約3時間)
桑ヶ谷登山口(鷲ヶ岳高原ホテル裏手・桑ヶ谷林道終点) → 一ぷく平(約1時間) → 鷲ヶ岳山頂(1671m・一ぷく平から約1時間)。登り約2時間・下り約1時間で、往復約3時間。一ぷく平から先は急な丸太の階段が続くが、全体に道標が整い道迷いの心配は少ない。山頂はクマザサに覆われ、白山・北アルプス・大日ヶ岳の展望が広がる。
ルート②:一色川ルート・立石ルート
荘川町側から一色川を遡るルートと、北の立石キャンプ場から登るルートもある。一色川ルートは自然豊かだが距離が長く、立石ルートと合わせて健脚者向け。いずれも桑ヶ谷ルートより登山者が少なく、地形図・コンパス(GPS)を携行する。
拠点・宿泊
鷲ヶ岳高原ホテル/鷲ヶ岳温泉(西山腹):登山口に隣接するリゾート施設で、前泊・後泊や下山後の入浴の拠点になる。営業期間・宿泊は公式サイト・電話で確認する。
登山道上に山小屋・水場はない。桑ヶ谷ルートは日帰り前提で、途中に営業小屋や明瞭な水場がないため、必要な水・行動食は持参する。トイレは鷲ヶ岳高原で済ませておく。
立石キャンプ場:北面の登山口にあり、テント泊や前泊の拠点として利用できる。
危険箇所・装備・適期
難易度:桑ヶ谷ルートは岐阜県の山のグレーディングで難易度が最も易しい部類で、鎖場や難所はなく、登山初級者でも往復約3時間で歩ける。ただし一ぷく平から先の急な丸太階段は雨天時に滑りやすい。
林道アクセス:桑ヶ谷林道は未舗装の悪路で、車高の低い車は注意。ホテルから終点まで約3.5kmを歩く場合は時間に余裕を持つ。
クマ・季節:飛騨高地の山で、クマの生息域。鈴やラジオで存在を知らせる。山頂部はクマザサで夏は虫が多い。
適期・装備:適期は残雪が消える5月下旬〜11月上旬(新緑・紅葉期が快適)。それ以外は積雪・林道閉鎖のため一般登山には適さない。雨具・防寒着・ヘッドランプ・十分な水と行動食を携行し、登山計画書を提出する。
緊急時:遭難・事故時は110番(警察)・119番(消防・救助)へ。
・郡上警察署 0575-67-0110
Photo by Alpsdake / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
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