将棊頭山
将棊頭山(標高2,730m)は長野県伊那市にある日本百高山のひとつです。
中央アルプス(木曽山脈)北部に位置し、木曽駒ヶ岳の北に連なるなだらかな稜線上の山で、伊那谷から見上げると将棋の駒の頭のように見えることが名の由来です。古くからの「西駒登山道(桂小場ルート)」をたどるクラシックな道で、1913年の学校登山遭難を悼む「聖職の碑」(新田次郎の小説の舞台)と、山頂直下の西駒山荘が知られています。
登山口へ向かう公共交通はなく、JR飯田線・伊那市駅からタクシーで桂小場登山口へ入ります。
登山口は桂小場(標高約1,270m)です。代表ルートは桂小場 → 大樽避難小屋 → 胸突八丁 → 将棋頭山で、登り約4時間30分。健脚なら日帰りも可能ですが、山頂直下の西駒山荘に1泊して木曽駒ヶ岳まで縦走するのが定番です。道はよく整備されたクラシックルートですが、標高差約1,460mと長く、行動時間が長い中級〜上級向けです。
山頂直下の西駒山荘は2026年は7月11日〜10月12日の営業(完全予約制)で、営業期間外も小屋の一部が避難スペースとして開放されます。途中の大樽避難小屋(無人)も利用できます。登山適期は7月〜10月中旬。森林限界上の稜線は天候の急変・強風に注意し、桂小場へ向かう県道は12月最初の金曜〜4月最初の金曜が冬季通行止めです。最新の登山道・小屋・道路状況は必ず事前に確認してください。
登山口へのアクセス方法
1.【行き・帰り】伊那市駅 → 桂小場(登山口・タクシー)
拠点はJR飯田線の伊那市駅です。桂小場登山口へ向かう路線バスはないため、駅からタクシーを利用します。
① 伊那市駅 → 桂小場(タクシー)
伊那市駅から桂小場登山口まではタクシーで約25分・概算3,500円です。桂小場には公衆電話がなく携帯も通じにくいため、下山時の迎えは登る前に必ず予約しておきます。下山時刻に余裕をもって時間を指定してください。
― 伊那タクシー 0265-76-5111
② マイカーの場合
中央道伊那ICまたは小黒川スマートICから県道伊那駒ヶ岳線などを経由して桂小場駐車場へ(伊那ICから約13km)。駐車場は小黒川沿いの林道終点付近に数台分です。桂小場へ向かう県道は毎年12月最初の金曜日〜4月最初の金曜日が冬季通行止めです。2021年の豪雨で崩落した県道は迂回路の設置で通行が回復しています。
問い合わせ:登山道・道路・小屋の最新情報は伊那市観光株式会社(0265-94-6001)で確認できます。
参考:[伊那市 桂小場登山口の通行情報] / [西駒山荘]
登山ルートと安全上の注意
ルート:桂小場(1,270m)→ ぶどうの泉 → 馬返し → 大樽避難小屋(約1,990m)→ 胸突八丁(急登)→ 将棋頭山分岐 → 将棋頭山(2,730m)。登り約4時間30分・下り約3時間30分で、健脚なら日帰りも可能です。山頂直下の西駒山荘に泊まれば、翌日に将棋頭山 → 木曽駒ヶ岳(2,956m)への縦走(約12時間25分・1泊2日)もできます。
道・体力の注意:桂小場ルートはよく整備されたクラシックルートで道は明瞭ですが、標高差約1,460m・行動時間が長く、胸突八丁の急登が続きます。コースタイムが長いため早出を心がけ、体力に余裕をもって計画してください。森林限界上の稜線は天候の急変・強風・雷に注意し、ガス時は道迷いに備えて地図/GPSを携行します。
山小屋・避難小屋:山頂直下の西駒山荘は2026年は7月11日〜10月12日の営業(完全予約制・収容約28名、予約 050-6860-6005)です。営業期間外も小屋の一部が避難スペースとして開放され、途中の大樽避難小屋(無人)も利用できます。稜線に水場は乏しいため、水は事前に十分用意してください。
歴史:山頂近くには1913年の中箕輪小学校の学校登山遭難を悼む「聖職の碑」があり、新田次郎の小説『聖職の碑』の舞台として知られます。
装備・季節:登山適期は7月〜10月中旬。雨具・防寒着・ヘッドランプ・地図/GPS・十分な水と行動食を携行してください。
緊急時:遭難・事故時は110番(警察)・119番(消防)。
・伊那警察署 0265-72-0110
Photo by Alpsdake / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
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