蝙蝠岳
蝙蝠岳(こうもりだけ、標高2,865m)は静岡県静岡市葵区にある赤石山脈(南アルプス)の山で、日本百高山のひとつ。
塩見岳から東へ長く派生する蝙蝠尾根の突端にそびえる独立性の高い峰で、山頂部は森林限界のハイマツと砂礫におおわれ、富士山・塩見岳・荒川三山・白峰南嶺を望む大展望が広がる。山名はコウモリが羽を広げた姿に似た山容に由来する。主稜線から大きく外れているため訪れる登山者は少なく、南アルプスでも屈指の静かな山頂を味わえる。登山口へは公共交通+特種東海フォレストの送迎バスで二軒小屋・椹島方面へ入る。
⚠ 2026年シーズンのアクセス情報 ― 必ず公式で確認
蝙蝠岳・二軒小屋方面はアクセスの悪い南アルプス南部にあり、入山は特種東海フォレストの送迎バス(畑薙夏期臨時駐車場 ⇔ 椹島ロッヂ)が基本です。2026年は7月11日〜10月12日の運行予定で、提携山小屋(椹島ロッヂ・二軒小屋ロッヂ等)への宿泊が必須(テント泊不可・協力金3,000円は宿泊料金から相殺・要予約 0547-46-1551)。畑薙第一ダムへの「しずてつジャストライン 南アルプス登山線」(静岡駅⇔畑薙)の2026年運行情報は6月上旬以降に発表予定です。特種東海フォレスト公式・しずてつ公式で最新を必ず確認してください。
蝙蝠岳は二軒小屋ロッヂ(標高約1,500m)を起点に、中部電力管理道から蝙蝠尾根に取り付き、徳右衛門岳を経て山頂に立つルートが代表的。標高差が大きく登り一辺倒の長い尾根で、二軒小屋から山頂までコースタイムで6〜7時間を要する健脚向き。もう一方は塩見岳から北俣岳分岐を経て蝙蝠尾根を往復するルートで、鳥倉登山口(伊那大島駅から季節バス)→三伏峠→塩見岳と組み合わせた縦走で踏む。
いずれも複数日を要し、最寄りの営業小屋は二軒小屋ロッヂ(特種東海フォレスト・宿泊者送迎)。塩見岳側からは三伏峠小屋・塩見小屋を利用する。営業期間・予約方法は各公式で必ず確認する。森林限界をこえた砂礫の稜線は天候の影響を受けやすく、十分な装備と体力をもつ経験者向けの山。
登山口(二軒小屋・椹島)までのアクセス
1.【行き】静岡駅 → 畑薙第一ダム → 椹島・二軒小屋
JR静岡駅から「しずてつジャストライン 南アルプス登山線」で畑薙第一ダム(夏期臨時駐車場)へ向かい、特種東海フォレストの送迎バスに乗り継いで椹島ロッヂ・二軒小屋ロッヂへ入る。送迎バスは提携山小屋の宿泊者限定で、要予約(0547-46-1551)。東京方面からは夜行バス「毎日アルペン号」(竹橋・八王子→畑薙)も利用できる。下表のしずてつの時刻は2025年度の参考で、2026年の運行日・時刻は公式発表後に必ず確認する。
バス時刻表①:静岡駅 → 畑薙第一ダム(しずてつジャストライン・往路)
| 静岡駅 発 | 畑薙第一ダム 着 |
|---|---|
| 10:00 | 13:20 |
参考:[特種東海フォレスト 送迎バス時刻表]
2.【帰り】椹島・二軒小屋 → 畑薙第一ダム → 静岡駅
下山後は椹島ロッヂ・二軒小屋ロッヂから特種東海フォレストの送迎バスで畑薙第一ダムへ戻り、しずてつジャストラインで静岡駅へ向かう。長い縦走の下山となるため、送迎バスとしずてつの最終便の時刻に十分な余裕をもつ。東京方面へは畑薙から夜行バス「毎日アルペン号」で戻ることもできる。
バス時刻表②:畑薙第一ダム → 静岡駅(しずてつジャストライン・復路)
| 畑薙第一ダム 発 | 静岡駅 着 |
|---|---|
| 14:30 | 17:50 |
参考:[特種東海フォレスト 送迎バス時刻表]
登山ルートと安全上の注意
ルート①(蝙蝠尾根):二軒小屋ロッヂ → 中部電力管理道 → 蝙蝠尾根登山口 → 徳右衛門岳 → 蝙蝠岳。標高差約1,400mを登る長い尾根で、二軒小屋から山頂まで約6〜7時間。途中に営業小屋はなく、二軒小屋ロッヂ泊を前提とした健脚向きの往復となる。
ルート②(塩見岳経由):鳥倉登山口(伊那大島駅から季節バス)→ 三伏峠 → 塩見岳 → 北俣岳分岐 → 蝙蝠岳を往復する縦走。塩見岳から蝙蝠岳まで片道約2〜3時間。三伏峠小屋・塩見小屋を拠点に複数日で歩く。
山頂と展望:山頂部は森林限界のハイマツと砂礫の穏やかな高原状で、富士山・塩見岳・荒川三山などの大展望が広がる。ライチョウの生息地でもある。展望はよいが、遮るもののない砂礫の稜線は強風・落雷時に危険。
宿泊:蝙蝠尾根側は二軒小屋ロッヂ(特種東海フォレスト・宿泊者送迎・完全予約制)。塩見岳側は三伏峠小屋・塩見小屋。2026年の営業期間・予約方法・送迎バスの運行は各公式で必ず確認する。
気象・装備:標高2,800m級の主稜線で、天候の急変・強風・落雷・寒さに備える。地形図とコンパス(GPS)、雨具、防寒着、ヘッドランプ、十分な行動食を携行する。適期は小屋が営業する7月中旬〜9月。
緊急時:遭難・事故時は110番(警察)・119番(消防・救助)へ。携帯の通じない区間が多いため、登山届を必ず提出する。
Photo by Alpsdake / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
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