樅沢岳
樅沢岳(もみさわだけ、標高2,755m)は岐阜県高山市と長野県大町市の境に位置する飛騨山脈(北アルプス)の峰で、日本百高山のひとつ。
双六小屋のすぐ北にそびえ、槍ヶ岳へ続く西鎌尾根の入口にあたる。山頂からは西鎌尾根越しの槍ヶ岳を一望する絶好の展望台で、双六小屋から約40分と手軽に立てる。一般的なのは新穂高温泉から小池新道を登り、双六小屋に泊まって山頂を往復するルート。公共交通では新穂高温泉まで入り、小池新道から登る。
起点は新穂高温泉(標高約1,090m)で、左俣林道のわさび平小屋から小池新道に入り、鏡平(鏡平山荘)・弓折乗越を経て双六小屋(標高約2,550m)へ。新穂高温泉から双六小屋まで約7時間、双六小屋から樅沢岳の山頂まで約40分で、鏡平山荘または双六小屋に泊まる1泊2日以上が一般的。小池新道はよく整備された歩きやすい道だが標高差が大きく、鏡平までの登りが長い。
双六小屋(2026年は7月10日〜10月20日営業・完全予約制・℡090-3480-0434〔期間中7:00〜19:00〕)を拠点にする。適期は残雪が消える7月中旬〜10月上旬で、それ以前は前爪アイゼン・ピッケルが必要。樅沢岳から槍ヶ岳へ続く西鎌尾根は鎖・痩せ尾根の上級縦走路で、本記事の対象外。
登山口までのアクセス
1.【行き】高山 → 新穂高温泉(登山口)
飛騨側の拠点はJR高山駅前の高山濃飛バスセンターで、ここから濃飛バスで平湯温泉を経て新穂高ロープウェイ(新穂高温泉)へ(運賃2,200円)。平湯温泉が乗継ハブで、松本側からも新島々・さわんど経由で新穂高温泉に入れる(松本→新穂高温泉3,910円・予約制)。新穂高温泉のバス停から左俣林道を歩いて小池新道の登山口へ向かう。
バス時刻表①:高山濃飛BC → 新穂高ロープウェイ(濃飛バス・往路)
| 高山濃飛BC 発 | 新穂高ロープウェイ 着 |
|---|---|
| 6:00(始発) | 7:45 |
| 7:00 | 8:16 |
| 18:40(最終) | 20:22 |
登山口:新穂高温泉から左俣林道を約1時間でわさび平小屋、その先が小池新道登山口。マイカー:新穂高温泉の登山者用駐車場(鍋平高原など)を利用する。
参考:[濃飛バス 新穂高線]
2.【帰り】新穂高温泉(登山口) → 高山
下山後は新穂高温泉から濃飛バスで高山濃飛バスセンターへ戻る。高山行きの最終便はおおむね18:35発で、樅沢岳・双六小屋からの長い下りに時間の余裕をもつ。小池新道の下りは石畳で滑りやすいため、最終便に余裕を見て早めに行動する。
バス時刻表②:新穂高ロープウェイ → 高山濃飛BC(濃飛バス・復路)
| 新穂高ロープウェイ 発 | 高山濃飛BC 着 |
|---|---|
| 6:01(始発) | 7:41 |
| 18:35(最終) | 20:15 |
参考:[濃飛バス 新穂高線]
登山ルートと安全上の注意
ルート(小池新道):新穂高温泉 → わさび平小屋(約1時間)→ 小池新道登山口 → 鏡平・鏡平山荘(約3時間30分)→ 弓折乗越(約1時間)→ 双六小屋(約1時間30分)→ 樅沢岳(約40分)。新穂高温泉から双六小屋まで約7時間、樅沢岳まで約7時間40分で、鏡平山荘または双六小屋で1泊する1泊2日〜2泊3日。
宿泊:稜線手前に鏡平山荘(2026年7/10〜10/15・℡090-1566-7559)、稜線に双六小屋(2026年7/10〜10/20・完全予約制・℡090-3480-0434・テント場あり)、登山口手前にわさび平小屋(2026年7/10〜10/20・℡090-8074-7778)。樅沢岳は双六小屋直上のため、双六小屋泊が基本。予約は双六小屋グループ公式のオンライン予約。
小池新道:石畳状によく整備された歩きやすい道だが、鏡平までの登りが長く標高差が大きい。鏡平からは「逆さ槍」の池塘が広がる。下りは濡れた石で滑りやすい。
樅沢岳の登り:双六小屋から樅沢岳へはハイマツ帯の登りで約40分。難所は少なく、双六小屋に泊まれば早朝の往復もしやすい。山頂は西鎌尾根越しに槍ヶ岳を望む好展望台で、写真の名所。強風・落雷時は遮るものがなく注意。
西鎌尾根(槍ヶ岳方面):樅沢岳から槍ヶ岳へ続く西鎌尾根は、鎖・ハシゴ・痩せ尾根の続く上級縦走路。一般登山者は樅沢岳往復にとどめ、その先には踏み込まない。
季節・装備:適期は7月中旬〜10月上旬で、残雪期は前爪アイゼン・ピッケルが必須。雨具・防寒着・ヘルメット・ヘッドランプを携行する。
緊急時:遭難・事故時は110番(警察)・119番(消防・救助)へ。
・長野県警察 山岳遭難 / 岐阜県北アルプス遭難対策協議会で最新情報を確認
Photo by Yasu / Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0
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