藤原岳
藤原岳(ふじわらだけ、標高1,144m)は三重県いなべ市と滋賀県東近江市の境にそびえる鈴鹿山脈北部の山で、日本三百名山・関西百名山・花の百名山のひとつ。
早春に山頂直下の斜面を黄色く染めるフクジュソウ(福寿草)と、石灰岩のカルスト地形で知られる「花の山」。なだらかな山頂台地(展望丘)からは御池岳や鈴鹿の山々、伊勢湾を一望できる。三岐鉄道の西藤原駅から歩いて登れる数少ない鈴鹿の名峰で、大貝戸道(表登山道)を登り同じ道を下る日帰り往復が一般的。公共交通だけで登山口に立てるため、初級者にも人気が高い。
起点は三岐鉄道三岐線の西藤原駅(標高約140m)で、駅から徒歩約10〜15分の大貝戸登山口(神武神社の隣・藤原岳登山口休憩所あり)が表登山道の入口。大貝戸道を四合目・八合目を経て藤原山荘(避難小屋)へ、さらに鞍部を越えて展望丘(山頂)へ登り、往路を下る往復が標準で、コースタイムは合計約5時間40分・距離6.8km・登り標高差約1,000m。稜線の藤原山荘は無人の避難小屋(宿泊は素泊まり・寝具なし)で、日帰りが基本。
適期は雪が消える4月〜11月。名物のフクジュソウは例年3月上旬〜4月上旬が見頃だが、この時期は残雪・凍結が残ることがあり軽アイゼンを携行する。山頂台地は遮るものがなく、強風・落雷時は注意。
登山口へのアクセス方法
1.【行き】近鉄富田 → 西藤原(大貝戸登山口)
玄関口は近鉄名古屋線の近鉄富田駅で、ここで三岐鉄道三岐線に乗り換え、終点の西藤原駅まで約50分(運賃510円程度・最新は公式運賃表で確認)。名古屋方面からは近鉄名古屋駅から近鉄富田駅へ、その後三岐線に乗り継ぐ。西藤原駅を出て県道を北へ約10〜15分歩くと、神武神社の隣に大貝戸登山口(藤原岳登山口休憩所・トイレ・無料駐車場あり)がある。
電車時刻表①:近鉄富田 → 西藤原(三岐鉄道三岐線・往路)
| 近鉄富田 発 | 西藤原 着 |
|---|---|
| 5:56(始発) | 6:46 |
| 6:58 | 7:45 |
| 8:13 | 9:07 |
| 9:28 | 10:18 |
登山口:西藤原駅から徒歩約10〜15分の大貝戸登山口(神武神社隣)。マイカー:大貝戸登山口に無料の登山者用駐車場・休憩所・トイレがある。
参考:[三岐鉄道 三岐線時刻表]
2.【帰り】西藤原(大貝戸登山口) → 近鉄富田
下山後は大貝戸登山口から西藤原駅へ歩いて戻り、三岐線で近鉄富田へ。西藤原発の近鉄富田方面は本数が多く、日中はおおむね30分〜1時間に1本。福寿草シーズンや週末は登山者で混み合うため、下山時刻に余裕をもって行動する。
電車時刻表②:西藤原 → 近鉄富田(三岐鉄道三岐線・復路)
| 西藤原 発 | 近鉄富田 着 |
|---|---|
| 14:11 | 14:57 |
| 16:21 | 17:07 |
| 17:48 | 18:35 |
| 22:29(最終) | 23:14 |
参考:[三岐鉄道 三岐線時刻表]
登山ルートと安全上の注意
ルート(大貝戸道・表登山道):大貝戸登山口(標高約150m)→ 四合目 → 八合目(聖宝寺道が合流)→ 九合目 → 藤原山荘(避難小屋)→ 展望丘(山頂・1,144m)。登り約3時間・下り約2時間、往復のコースタイムは合計約5時間40分(距離6.8km・登り標高差約1,000m)。同じ道を下る日帰り往復が一般的。
山頂と最高点:一般に登られる山頂は展望丘で、なだらかな草付きの台地から御池岳・鈴鹿の山並み・伊勢湾を一望できる。藤原岳の最高点は北西の天狗岩(1,171m)で、藤原山荘から往復約1時間。カルスト地形の石灰岩が点在する。
宿泊(藤原山荘):稜線の藤原山荘は無人の避難小屋(管理人不在・素泊まり・寝具や売店なし・トイレあり)。緊急時の避難に使えるが、原則は日帰り。利用時は寝袋・食料・水を持参し、ゴミは持ち帰る。
危険箇所:八合目から上は九十九折(つづらおり)の急登で、石灰岩が露出し雨後やフクジュソウ期の残雪・凍結時は滑りやすい。山頂台地は樹林がなく、強風・落雷・濃霧時は方向を見失いやすいので注意。聖宝寺道(裏登山道)は崩落で通行止めになることがあるため、最新の状況を確認する。
季節・装備:適期は4月〜11月。名物のフクジュソウは例年3月上旬〜4月上旬が見頃だが、この時期は残雪・凍結が残ることがあり軽アイゼンを携行する。雨具・防寒着・ヘッドランプ・十分な水と行動食を持つ。
緊急時:遭難・事故時は110番(警察)・119番(消防・救助)へ。
・三重県警察 山岳遭難相談 / いなべ市の登山道情報で最新情報を確認
Photo by Alpsdake / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
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