西穂高岳
西穂高岳(にしほたかだけ、標高2,909m)は長野県松本市と岐阜県高山市の境にそびえる穂高連峰の西端の峰で、日本百高山のひとつ。
新穂高ロープウェイで標高2,156mの西穂高口駅まで一気に上がれるため、北アルプスの3,000m級稜線に最も手軽に立てる山のひとつ。ただし西穂独標から先は鎖と痩せ尾根の続く岩稜で、主峰は上級者向け。一般的なのはロープウェイで西穂高口へ上がり、西穂山荘に泊まって独標・主峰を往復するルート。公共交通では新穂高温泉まで入り、ロープウェイで西穂高口から登る。
起点は新穂高ロープウェイの西穂高口駅(標高2,156m)で、西穂山荘(標高2,385m・約1時間10分〜1時間30分)から丸山(約20分)・西穂独標(約1時間)を経て西穂高岳に至る(西穂高口から片道約3時間30分〜4時間)。西穂山荘に1泊して独標・主峰を往復するのが一般的。西穂山荘は北アルプス南部で唯一の通年営業の山小屋で、丸山までは家族連れの散策路、その先は登山装備が必要。
西穂山荘(通年営業・℡0263-36-7052〔日祝除く9:30〜16:30〕)を拠点にする。適期は残雪が消える7月中旬〜10月上旬で、それ以前は前爪アイゼン・ピッケルが必要。主峰から奥穂高岳へ続くジャンダルムの稜線は国内最難クラスのバリエーションルートで、本記事の対象外。
登山口までのアクセス
1.【行き】高山 → 新穂高温泉(登山口)
飛騨側の拠点はJR高山駅前の高山濃飛バスセンターで、ここから濃飛バスで平湯温泉を経て新穂高ロープウェイ(新穂高温泉)へ(所要約1時間45分・運賃2,200円)。平湯温泉が乗継ハブで、松本側からも新島々・さわんど経由で新穂高温泉に入れる(松本→新穂高温泉3,910円・予約制)。新穂高温泉からはロープウェイで西穂高口へ上がる(下記③)。
バス時刻表①:高山濃飛BC → 新穂高ロープウェイ(濃飛バス・往路)
| 高山濃飛BC 発 | 新穂高ロープウェイ 着 |
|---|---|
| 7:00(始発) | 8:16 |
| 9:40 | 11:01 |
| 18:40(最終) | 20:22 |
松本側から:松本電鉄で新島々駅へ、さらにアルピコ交通バスでさわんど・平湯温泉を経て新穂高温泉に入れる(要予約)。マイカー:新穂高温泉の登山者用駐車場(鍋平高原など)を利用する。
参考:[濃飛バス 新穂高線]
2.【帰り】新穂高温泉(登山口) → 高山
下山後はロープウェイで新穂高温泉へ下り、高山濃飛バスセンターへ戻る(バス約1時間45分)。復路の高山行きバスは毎時運行で、最終便に余裕を持って下山する。ロープウェイの最終便(夏期おおむね16:45発)を逃さないよう、西穂高岳からの長い下りに時間の余裕をもつ。
バス時刻表②:新穂高ロープウェイ → 高山濃飛BC(濃飛バス・復路)
| 新穂高ロープウェイ 発 | 高山濃飛BC 着 |
|---|---|
| 8:55(始発) | 10:31 |
| 16:40(最終) | 18:16 |
参考:[濃飛バス 新穂高線]
3.【行き・帰り】新穂高ロープウェイ(新穂高温泉 ⇄ 西穂高口)
新穂高温泉駅から第1ロープウェイ(毎時00分・30分発)で鍋平高原・しらかば平へ、第2ロープウェイ(毎時15分・45分発)に乗り継いで西穂高口駅(標高2,156m)へ(全体で約25分)。営業は8:30〜16:00(冬季は9:00〜15:30、季節で変動)、連絡往復運賃は大人3,800円。2026年は点検整備のため6月15日〜26日・11月24日〜27日が運休。混雑期は臨時便も出る。
ロープウェイ時刻表③:新穂高温泉 ⇄ 西穂高口(新穂高ロープウェイ)
| 区間 | 発 | 着 |
|---|---|---|
| 新穂高温泉 → 西穂高口(往路始発・夏期) | 8:30 | 8:55 |
| 新穂高温泉 → 西穂高口(毎時00・30分発) | 9:00 | 9:25 |
| 西穂高口 → 新穂高温泉(復路最終・夏期) | 16:45 | 17:10 |
運休注意:2026年は6月15日〜26日と11月24日〜27日が点検整備で全便運休。冬季(12月〜3月)は9:00〜15:30に短縮される。最終便を逃すと下山できないため、時間に余裕をもって行動する。
参考:[新穂高ロープウェイ 公式]
登山ルートと安全上の注意
ルート(西穂高口から):西穂高口 → 西穂山荘(約1時間10分〜1時間30分)→ 丸山(約20分)→ 西穂独標(約1時間)→ ピラミッドピーク → 西穂高岳(約50分)。西穂高口から主峰まで片道約3時間30分〜4時間で、西穂山荘に1泊して独標・主峰を往復する1泊2日が一般的。
宿泊:西穂山荘(標高約2,385m・北アルプス南部で唯一の通年営業・℡0263-36-7052〔日祝除く9:30〜16:30〕・テント場あり)。1〜7名はWEB予約可、8名以上・個室は電話のみ。
丸山まで:西穂山荘から丸山(標高約2,452m)までは比較的なだらかで、ロープウェイ往復+丸山の散策は家族連れにも親しまれる。展望が開け、笠ヶ岳や焼岳を望む。
西穂独標から先(上級者向け):独標(11峰)から主峰までは小ピークを9つ越える岩稜で、独標の急な下り、ピラミッドピーク、主峰直下の鎖場、細いナイフリッジが続く。濡れた岩で危険度が増すため、悪天時は丸山・独標で引き返す。ヘルメット必須。
ジャンダルム方面:西穂高岳から奥穂高岳へ続く稜線(ジャンダルム)は国内最難クラスのバリエーションルートで、一般登山者は立ち入らない。
ロープウェイ運休:2026年は6月15日〜26日・11月24日〜27日が運休。最終便(夏期おおむね16:45発)を逃すと下山できない。
季節・装備:適期は7月中旬〜10月上旬で、残雪期は前爪アイゼン・ピッケルが必須。雨具・防寒着・ヘルメット・ヘッドランプを携行する。
緊急時:遭難・事故時は110番(警察)・119番(消防・救助)へ。
・長野県警察 山岳遭難 / 岐阜県北アルプス遭難対策協議会で最新情報を確認
Photo by Raita Futo / Wikimedia Commons, CC BY 2.0
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