七種山
七種山(なぐさやま、標高683m)は兵庫県神崎郡福崎町にある山で、福崎町の最高峰、関西百名山のひとつ。
落差72mの七種滝(雄滝)を懐に抱き、つなぎ岩・笠岩などの奇岩と岩場の急登で知られる。七種山・七種槍・七種薬師(薬師峯)を合わせて「七種三山」と呼び、滝と岩稜を楽しめる変化に富んだ山。代表的な七種滝コースは野外活動センターから七種滝を経て山頂へ登り約2時間・往復約4〜5時間で、滝から上は岩場の急登となる。柳田國男の生地で妖怪伝承の残る「民話の里」福崎町の象徴的な山でもある。
登山口へは公共交通が乏しく、JR福崎駅からタクシー、またはマイカーでアクセスする。
登山口の青少年野外活動センターへは定期路線バスが通じておらず、JR播但線・福崎駅からタクシー(約10分)またはマイカーでアクセスする。徒歩の場合は福崎駅から約5km・1〜1.5時間。七種滝から山頂へは滝の右側の岩場を登る急登で、雨天時・増水時は滑落・落石に注意する。山中に営業小屋・水場はなく、水と行動食は必ず持参する。最新の林道・登山道・交通の状況は事前に確認する。
七種山の登山道は、七種滝を経て山頂へ向かう七種滝コース(初級・代表)のほか、七種槍からの縦走、薬師峯(七種薬師)を絡めた七種三山縦走など上級向けのコースがある。本記事では最も一般的で道標も整う七種滝コースを中心に紹介する。適期は春〜初冬で、盛夏は暑く、冬は積雪は少ないものの岩場の凍結に注意する。
登山口までのアクセス
1.【行き・帰り】JR福崎駅 → 青少年野外活動センター(七種滝コース登山口)
登山口の福崎町立青少年野外活動センターへは定期路線バスが通じていない。JR播但線の福崎駅からタクシーで約10分、またはマイカーでアクセスするのが基本。徒歩の場合は福崎駅から約5km・1〜1.5時間で、車道歩きが長い。タクシーは神崎交通(福崎駅前・0790-22-0043)などに事前予約しておくと安心。
マイカーは播但連絡道路・福崎ICから約20分で野外活動センター方面の駐車場に着く。福崎町内を平日に走る町内巡回バス「サルビア号」もあるが、登山口へ直接乗り入れていないため、登山では駅からのタクシーかマイカーが現実的。下山時刻に合わせて帰りのタクシーも予約しておくとよい。
参考:[福崎町観光協会(七種山登山)] / [福崎町(七種山)]
七種山の登山ルートとコースタイム
ルート①:七種滝コース(代表・往復約4〜5時間)
青少年野外活動センター駐車場 →(約30分・林道〜舗装路)→ 作門寺山門(旧山門) →(約30分・沢沿いの遊歩道)→ 七種滝(雄滝・落差72m) →(約40分・滝右の岩場の急登)→ 七種山山頂(683m)。登り約1時間40分〜2時間、下り約1時間30分で、休憩を含めて往復約4〜5時間。前半の遊歩道は雄滝まで整備されているが、七種滝から山頂までは岩場の急登で、ロープや木の根を頼る箇所もある。山頂は樹林に囲まれ展望は限られるが、つなぎ岩や笠岩などの奇岩が点在する。
ルート②:七種三山縦走(上級)
七種槍(なぐさやり)から七種山へ縦走するコースや、薬師峯(七種薬師)を絡めた七種三山の縦走は、痩せ尾根や岩場が続き健脚者向け。距離・累積標高ともに増え、道標やテープが少ない区間もあるため、地形図・コンパス(GPS)を携行する。下山後に七種滝コースへ下りる周回も人気。
拠点・宿泊
福崎町立青少年野外活動センター(登山口):登山口に隣接する宿泊・研修施設で、テント泊やバンガロー泊の拠点になる。利用は事前予約制のため、営業期間・受付は福崎町に確認する。トイレもここで済ませておく。
登山道上に山小屋・水場はない。七種滝コースは日帰り前提で、途中に営業小屋や明瞭な水場がないため、必要な水・行動食は持参する。
福崎駅周辺:ビジネスホテルや「民話の里」福崎町の観光拠点があり、前泊や下山後の食事に利用できる。柳田國男・松岡家記念館や妖怪ベンチなどの見どころもある。
危険箇所・装備・適期
難易度:七種滝コースは初級〜中級で、雄滝までの遊歩道は歩きやすいが、七種滝から山頂までは岩場の急登となる。鎖場こそ少ないものの、濡れた岩や木の根で滑りやすく、下りは特に慎重に。七種三山の縦走は痩せ尾根・岩稜が続く上級コース。
滝・増水:雄滝周辺は岩が濡れて滑りやすく、雨天時・増水時は落石や転落に注意する。増水時は無理に渡渉せず引き返す。
季節:適期は春〜初冬。盛夏は標高が低く暑いため、早朝発と水分を多めに。冬は積雪は少ないが、岩場の凍結や落ち葉の下の濡れに注意する。
装備:滑りにくい登山靴、雨具、防寒着、ヘッドランプ、十分な水と行動食を携行し、登山計画書を提出する。岩場ではグローブがあると安心。
緊急時:遭難・事故時は110番(警察)・119番(消防・救助)へ。
・福崎警察署 0790-22-0110
Photo by Yama0904 / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
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